画家の笹尾光彦さんの個展が11月16日から渋谷のBunkamura Galleryではじまります。
今年もそろそろかなと思っていたら案内が届いていました。
笹尾光彦さんは油絵の具の鮮やかな赤が印象に残る画家です。
笹尾さんがよく描かれているのは、大好きなマティスの絵を封じ込めたRadSofaシリーズや、パリのお花屋さんシリーズなど鮮やかで見ていて明るい気持ちになれる作品です。
私の家にも笹尾さんの小さな絵があります。部屋と玄関に飾っていて、ふと色鮮やかな絵を見ると元気をもらえるような気がします。
笹尾さんが画家になったきっかけがちょっと変わっていたのでご紹介します。
多摩美術大学を卒業後、笹尾さんはディレクターとして広告代理店に長年勤めていました。
40代の頃、奥様が古い額縁を拾ってきたことをきっかけに、20年ぶりに絵を描き始めます。
「どうしてさっさと仕事を辞めて、画家にならないのか」と奥様から言われていたそうです。
アーティストの奥様だから言えた言葉なのかなと思います。
56歳の時に画家として独立し、ちょうど去年、画家になって20周年を迎えました。
好きなことを始めるのに、遅いことなどないと教えてくれているような気がします。
今年は笹尾さんの展示の案内と一緒に、笹尾つぐみさんの案内も入っていました。
年末に奥様も展示を予定していると言われていたので、ご夫婦で展示されているのかな...
とても素敵です。