書きたいこと、いろいろ

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マティス展

高校生の頃、模写をしたことをきっかけに好きになったマティスの絵。ゆっくり見てまわりたいと思い有給を取って東京都美術館に行ってきました。

今回の展示はマティスの作品を多く所蔵するポンピドゥ・センターに協力を得て、マティスの活動を振り返る展示になっています。

ここは東京都美術館の展示を見に行くと必ず記録のため撮るポイント。

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ポスターが窓枠にぴったりはまり、額縁に飾られた絵のようです。

上白石萌歌さんナビゲートの音声ガイドは、親しみやすい声で友達と一緒に見てまわっているような気持ちになりました。

心に残った作品をいくつかご紹介します。

「コリウールのフランス窓」

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窓が開いていて、その先は真っ暗ですが、よくみるとバルコニーの手すりがうっすらと見えています。この窓の向こうは夏のコリウールの街並みが描かれていたそうですが、マティスの心にも第一次世界大戦が暗い影を落とし、真っ黒に塗りつぶされてしまったそうです。

「金魚鉢のある室内」

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夜の静かな室内で金魚がひっそりと泳いでいる風景。この作品も上の作品と近い時期に描かれていて同じモチーフの「金魚」の鮮やかさとは全く違う印象です。暗いタッチの絵ですがどこか心が少し安らぐ気もします。

この気持ちが今はわかる気がします。去年の春、ロシアのウクライナ侵攻が始まったときから、柔らかく優しい春の風景が灰色になってしまったように感じたのに似ているのかもしれないと今とマティスの時代を重ね合わせてなんとも言えない気持ちになりました。

「赤の大きな室内」

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私がマティスを知るきっかけになった思い出の絵です。人の背丈を越える大きなキャンバスに描かれており、模写するのにも時間がかかります。この部屋に飾られているものは何なのかという空想をしながら模写をしていました。これをマティスが体が不自由な晩年になって描いたと思うとすごいパワーがあったのだなぁと絵を目の前にして実感しました。

「文芸誌ヴェルヴ」表紙

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晩年になっても表現方法を探し続け、切り絵という方法を使った表現にもチャレンジしました。

色を愛し心地良い表現のために常に試行錯誤した過程が丁寧に展示されていて、とても刺激になった展示でした。

マティス展 @東京都美術館 2023/4/27-8/20

マティス展 Henri Matisse: The Path to Color