思いついたときに書く日記

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感想:SUITS Season6-7

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久しぶりの海外ドラマレビューです。

今回はSUITSシーズン6-7を見てどうしても納得いかないと、もやもやしてしまったので書こうと思いました。

 

Introduction

青年マイクは祖母の入院費を稼ぐために麻薬の運び屋をやっていました。

ある時警察に追われて逃げた場所は、弁護士事務所の面接会場でした。

マイクの抜群の記憶力の才能を評価した、弁護士ハービーは弁護士資格を持っていないマイクを採用します。

しかし、ハービーの務めている弁護士事務所のはハーバード大ロースクールを出ている人しか採用しない事務所でした。

ハービーはマイクの経歴を隠し、一緒に働き始めます...

 

シーズン6〜7のあらすじ

マイクが弁護士資格を持っていなかったことが公に知れ渡ってしまい、事務所の人たちを守るためにマイクは自首し(当たり前)、刑務所に収監されます。

シーズン6、7では刑務所に入ったマイクが出所し、なんとか刑務所から出られたマイクが、弁護士資格を得て、またハービーと働くまでが描かれます。マイクの経歴詐称の問題で、事務所の代表のジェシカはニューヨークでの弁護士資格を剥奪され事務所を去り、事務所のメンバーもほとんどやめていき、ハービー、ルイス、ドナ、マイク、レイチェルの5人で傾きかけた事務所を立て直すというストーリーです。

 

感想

みんなが団結する姿を見たかった

シーズン1でハービーとマイクの息の合ったコンビをずっと見ていたかったのに、シーズン2以降はライバルの足の引っ張り合いばかりが描かれ、徐々に面白く無くなっていく感じがしていました。

シーズン6以降はマイクが刑務所に入ったことをきっかけに事務所のメンバーが、団結し、それ以降も深い絆から一緒に仕事をしていく姿が描かれていて、私はこういうストーリーを見たかったんだと思いました。

ジェシカの結末は理不尽だと思う

マイクの出所や弁護士資格を取らせるために自分を犠牲にしたジェシカだけ、事務所を失い、弁護士資格を剥奪され、最後には市長(悪いことをしている人のよう)のクローザーになってしまう結末は、理不尽と思ってしまいました。

きっかけを作った張本人のマイクは、弁護士資格も取れて、好きな人と結婚し、シアトルで法律相談所を開き、事務所を去ってしまうし...ジェシカだけ報われないのは納得できない...

自分よりも部下を大切にするジェシカこそ、幸せになってほしいです(このドラマの中で一番共感できる登場人物だったのかもしれないと気づきました)。

 

最終話で、マイクとレイチェルはシアトルの法律相談所に行ってしまいます。

主人公の一人がいなくなってしまうなんてありなの⁉︎と驚きましたが、ハービーとマイクのコンビもこれで見納め。

シーズン8はどんな展開になるのでしょうか。

 

DoctorWho Season11が始まります!

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去年の10月にイギリスで放送されたDoctorWho Season11が早くもHuluで配信されます!

新シーズンを心待ちにしていたので、2月のラインナップを見てすぐに配信日を予定表に追加しました!

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番組史上初の女性ドクター

13代目のドクターを演じるのはジョディーウィテカー。

BROADCHURCHでは被害者の母親役を演じ、しっかりした芯のある女性という印象でしたが、どんなドクターを演じるのか楽しみです。

 

製作陣も新しく

監督はスティーブンモファットから新しい監督に変わります。

シーズン11の監督はMisfits-俺たちエスパー!のマットストレヴァンスとBROADCHURCHのクリスチナブル。

ジャンルの異なる2人の監督がどんな物語を作るのかも見所です。

 

3人のコンパニオン

ドクターと一緒に冒険をするコンパニオンは1人か2人のことが多いですが、このシーズンは3人のコンパニオンが登場するようです。

 

初めて見る人も楽しめる工夫

11シーズンも続いていたら、途中から見ても訳がわからないのではと思う方もいらっしゃると思いますが、シーズン11では初めてみる人も楽しめるような工夫がされているようです。

そういう意図があってか、シーズン11には今まで出てきたキャラクターは一切登場しないそう...

10シーズン見てきた私としてはちょっと寂しい気持ちもしますが、今はどんな冒険が繰り広げられるのか、楽しみな気持ちの方が大きいです!

 

DoctorWhoSeason11は明日2/8 0時から配信開始です!

感想 : THE BRIDGE Season3

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ブリッジシーズン3がamazon primeで配信されていたので早速見ました。

 

シーズン2の復習

再びオーレスン橋から始まった一連の事件は、環境問題の対策が各国でなかなか進まないことを憂いたある研究者とその協力者が起こしたものでした。

国際会議に集まった代表者を致死性の高いウイルスに感染させ一掃しようと試みましたが、サーガをはじめとした捜査官によって阻まれました。

この計画を立てた研究者は計画の失敗から仲間に殺され、仲間達は捕まることはありませんでした。

サーガの相棒のマーティンは自分の息子を殺した元同僚のイェンスに復讐を果たします。マーティンが復讐したことに気づいたサーガの告発で、マーティンは逮捕されシーズン2は幕を閉じました。

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シーズン3のあらすじ

シーズンは2つ(または3つ?)の事件が並行して進んでいきます。

猟奇的な連続事件(メインの事件)

マーティンが逮捕されてから半年後、スウェーデンの工事中のビルで女性がマネキンと食卓を囲むような形で殺害されているのが発見されます。

最初の被害者がデンマーク人だったので、サーガ達マルメ警察のメンバーは再びデンマークコペンハーゲン警察と協力して捜査します。

その後も牧師、サーガの上司のハンス、元体育教師など関係性がわからないけれど、同一犯と思われる異常な事件が続いていきます。

サーガの相棒

マーティンは逮捕されてしまったので、マーティンの同僚のハンネが次の相棒になりますが、相棒になってまもなく彼女は事故にあいます。ハンネはマーティンを告発したサーガに良い感情を持っていないので、捜査を降りたいと伝えた矢先に起きた事故でした。無理に捜査に連れてきてしまったことをサーガは後悔します。

ハンネの代わりにヘンリックが派遣されます(彼が立候補した)。ヘンリックは妻と二人の娘たちと一緒に暮らしています。とても綺麗な奥さんとかわいい娘がいるのに夜になるとお洒落をして独身パーティーに向かいます。奥さんも「素敵よ」と言って送り出していてとても不思議な関係です。

また常に上着から白い粉の入った袋を持っていて、動揺することがあると取り出し食べたり、何か問題を抱えていそうですが、サーガと同じくらい優秀な捜査官です。

どこかサーガと共感し合えるところがあり、良いコンビになります。

サーガの母親の事件

20年以上会っていないサーガの母親が、サーガの父親の具合が悪いので会って欲しいと伝えにやってきます。サーガは子どもの頃、両親との間に問題があったために会いに行かず、父親のお葬式にも出ませんでした。

父親との間に何があったのかは詳しく語られませんでしたが、母親は代理ミュンヒハウゼ症候群でサーガによって刑務所に送られていた過去があります。母親はサーガの妹の自殺が自分のせいではないことを示すカルテを持ってきて妹の自殺はサーガのせいだと責めます。サーガと母親はわかり合うことはなく、母親はある日自殺します。その後、母親の死は自殺ではないことを示す証拠がいくつか見つかり動機を持つサーガが疑われます。

ヘンリックの家族の失踪

ヘンリックの妻と子どもは実は5年前に失踪しており、いまだに行方がわかっていません。

今はヘンリック一人で暮らしていますが、家族の失踪後、摂取するようになった薬の影響で家に帰ると失踪している妻と子どもの幻覚が見えているのでした。

ヘンリックは時間があるときに失踪事件を調べて欲しいとサーガに依頼します(ヘンリックがサーガの相棒に立候補したのはサーガに調べて欲しかったからなのかも)。

 

感想

主人公の脆さ

シーズン1、2でも問題は抱えていましたが、何があってもサーガは大丈夫という安心感があったのですが、シーズン3は少し違ったような気がしました。

ヘンリックに出会って感情がだんだん表に出るようになったからか、両親(主に母親)との関係や、友人でもあった上司のハンスのことなど、サーガを不安にする出来事がたくさん起こったためか、崩れてしまいそうな脆さを感じました。

主人公でも普通の人間で、悩むこともあるし完璧でもないということが描きたかったのかなという感じがしました。

犯人のある一言

一番印象に残ったのは、サーガが供述書のサインを取りに来た時に、犯人が「死にたいことと、生まれてきたくないことは違う」と言うシーンです。

誰からも必要とされず、里親から虐待されて育ってきた主人公は、この苦しみから解放されるには、自分が生まれて来なければよかった、「死にたいことと、生まれてきたくないことは違う。必要とされている人には、わからないよな」と言います。

私はそんな過酷な人生を送ってきてはいないけれど、年末に一年を振り返った番組を見たり、今日話題になっていた世界終末時計の話などを聞くと理不尽で悪いことばかり起きているような気がして、もし生まれてくるかどうかを自分が選べるとしたら生まれてこないかもしれないとふと思ってしまうことがあり、ちょっとハッとしてしまいました。

サーガの母親は自殺なのか

サーガの母親は自殺なのか他殺なのかはシーズン3で完結しませんでした。

証拠はサーガが犯人であることを示し、サーガは母親の復讐による作られた証拠と主張していて、裁判になる可能性もあります。

サーガの自宅のパソコンのマウスの位置が移動しているのをサーガが直すシーンから、母親が家に侵入して証拠を作ったのではと私は思っています。

ヘンリックの家族の行方

ヘンリックの妻は最終話で発見されますが、二人の娘は行方不明のままです。

 

未解決のそれぞれの事件は明らかになるのか、次のシーズンが気になるところです。

感想:SUITS(日本版)

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去年放送されたSUITSの日本版リメイクの感想です。

 

あらすじ

あらすじを前回の記事に書いているので、どんなドラマなのか気になる方はチェックしてみてください。

i-knit-you-purl.hatenablog.com

 

原作に忠実

内容や雰囲気は比較的原作に忠実に再現していたと思います。

原作に忠実だったので、このエピソードはあの話か!とすぐにわかりました。

それに話の内容が原作よりもわかりやすかったです(原作はテンポがかなり早くて難しい言葉も多く時々わかりにくい場面があった)。

 

リメイクの個性がなかったかも

忠実に再現しようとしたためか、日本版ならではの個性がなくてちょっと物足りなく思いました。

コールドケースは日本ならではの話にうまくアレンジしていたので、毎回どんなアレンジがされるのか楽しみでした。

原作がとてもかっこいいので、その世界観を壊さないようにというプレッシャーがあったのかもしれないのですが、完璧に再現するのは難しいし、完璧に再現するだけならリメイクの意味が失われてしまうので、日本ならではのアレンジが少しあってもいいのかなと思いました。

 

自信を表現する難しさ

スーツの原作の登場人物はどの人もとても個性的なので、どうしても原作と比べてしまいがちでした。

特にハービーやルイスのような雰囲気の俳優さんは日本だとあまりいないかもと思いました。

二人に共通しているのは、自分に絶大な自信を持っていて、それが自然と外見に現れていること。

リメイクでもできるだけそういう雰囲気を出そうとして、ちょっと頑張りすぎている感じもしました。

日本は控えめな人が多い(私の周りだけ?)ので、リメイクが難しいドラマだったのかもと思ってしまいました。

原作を知らなければ、単純に楽しめたのかもしれません。

 

ドラマの内容の感想からちょっと外れてしまいますが、スーツに出ていた俳優さんは織田裕二さん以外知っている人がおらず、ちょっとショックでした(家にテレビがないので流行がわからない)。

 

今回はちょっと辛口?な感想でした。

感想:THE BRIDGE Season2

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THE BRIDGEシーズン2の感想です。

 

シーズン1のあらすじ

デンマークスウェーデンをつなぐオーレスン橋に置かれた切断遺体から始まった、連続殺人事件はマーティンに恨みを持った元同僚による犯行でした。犯人は逮捕されますが、一連の事件でマーティンは息子を亡くし、シーズン1は幕を閉じました。

 

シーズン2のあらすじ

はじまり

再びオーレスン橋から事件が始まります。

橋に向かって進む一隻の船に管制塔の職員が気づきます。

針路を変更するように警告しますが、船は呼びかけに応答しません。

このままでは船が橋に衝突してしまうので、橋は閉鎖され、船は橋に衝突。

マルメ警察のサーガが現場を確認しにやってきます。

船の中に入ると5人の若者が拘束され意識がない状態で見つかります。

5人は病院に運ばれますが、すぐに3人は死亡し、意識不明だった二人も意識を取り戻しますが、意味不明な言葉を繰り返し、その後に死亡します。

解剖した結果、全員が肺ペストという研究所などにしかない病気にかかっていることがわかります。

それとほぼ同じときにあるサイトで、この事件を起こしたと思われる人物たちの犯行声明が配信されます。

彼らによると、ある国で起きた伝染病を隠蔽したことへの報復のようです。

その後も彼らによって報復が次々と行われます。

彼らは誰で、何を目的に行動しているのか、サーガとマーティンが再びタッグを組んで捜査します。

心を病んだマーティン

前回の事件で息子を失ったマーティンは心を病み、職場は警備担当に移り、カウンセラーに通っています。

一見立ち直ったように見えるのですが、橋を渡ろうとすると事件のことが蘇り、悲しみがこみ上げます。

この状況を乗り越えるため、息子を殺した元同僚のイェンスとの面談を始めます。マーティンの目的はイェンスの心の中に入り込み、罪を認めさせること。元同僚なので、今回発生した事件の相談を持ち出して心を通わせようとします。

サーガの過去

マーティンがある事件をきっかけにサーガの過去を調べたことによって、シーズン1ではあまり語られなかったサーガの過去が少し明らかになります。

サーガについてあまり詳しい情報は載っていなかったようですが、母親が代理ミュンヒハウゼン症候群※で、妹が自殺していることが明らかになります。

※周囲の同情をひく又は自分を褒めてもらいために、自分の子どもを傷つける(病気にさせる)症状

 

感想

環境問題がテーマ?(ネタバレあり)

事件を起こしたテロリストたちは、伝染病の隠蔽、環境汚染、動物実験など環境問題を一貫して訴えていました。

この集団の黒幕の一人は製薬会社の研究者でした。環境問題への取り組みが各国で一向に進まないことを憂い、今のリーダーを一掃して新しい体制を作るために行動していました。

サーガによって、その計画は阻まれてしまったのでその後どうするつもりだったのかは不明ですが、トップが変わったからといって物事が彼女の思うような方向に変わるとは限らないかもと思いました。

彼女ともう一人の黒幕の会話からもっと先のことまで考えがあるような雰囲気だったので、テロリストはもっと大きな集団なのかもしれません。

 

最後まで不透明な展開

1シーズンを通して一つの事件の解決を丁寧に描き、最後まで先行きが不透明な展開はシーズン2でも健在です。

今回は事件の構成が複雑で、事件に関わる人々が何人もいます。

一見事件と関係していなさそうな登場人物たちのストーリーも同時に進行していきます。話が進むにつれて関係性が明らかになってくるので、どういう関係なのか見守ります。

事件が解決した!(2回くらいそう思った瞬間があった)と思っても、最終話まで状況が二転三転する深い構成になっています。

シーズン1と同様に劇的なひらめきや奇跡はなく、証拠を丁寧に調べることの積み重ねで事件が解決していきます。一見辻褄があっているように見えても、突き詰めると矛盾が発覚するシーンなどは、ちょっとリアルに感じました(普段の仕事でもそういうことが時々ある)。

 

意外な結末(ネタバレあり)

とても意外だったのがマーティンが最後に犯罪を犯してしまったこと。

イェンスとの面会で罪を認めさせ、マーティンの精神状況もだいぶ回復したのですが、その後妻のメッテにやり直せないと告げられ、再び悲しみに沈み、イェンスを恨むようになります。

事件で回収した毒薬を使いイェンスに復讐を果たしたことを、サーガに見破られ逮捕されます。

サーガの心の支えになっていた良い相棒だったし、私が唯一共感できる主人公だったのでとても残念でした。

 

この事件は完全に解決しなかったので、次のシーズンに続くのでしょうか。

最近amazon primeでシーズン3が配信されたので続けて見たいと思います。

感想:THE BRIDGE Season1

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THE BRIDGEはスウェーデンデンマークのスタッフが合同で作成した、北欧ミステリーのドラマです。私はまだ見ていませんがスウェーデンのドラマTHE KILLINGのスタッフが手がけているそうです。

アメリカやイギリスでもリメイクされています。

アメリカ版リメイクを見たことがあって、原作をいつか見ておきたいと思っていました。

全部で4シーズン(各シーズン10話)ありますが、今回はシーズン1の感想です。

 

あらすじ

このドラマのタイトルの通り、スウェーデンデンマークを結ぶオーレスン橋で事件が起こります。

ある夜、橋が停電し、復旧すると橋の道路に女性の切断遺体が現れます。

切断遺体が置かれていたのはちょうど国境。スウェーデンのマルメ警察の刑事サーガと、デンマークコペンハーゲン警察のマーティンは共同で捜査を始めます。

その後もホームレスへの襲撃、子どもの誘拐や放火など複数の事件が立て続けに起こります。

一見それらの事件に繋がりはなさそうに見えますが、全てある目的のために起こされた事件だったのでした。

 

このドラマの魅力は3つあります。

 

1.癖のある主人公

主人公のサーガは博識で観察力の優れた女性刑事で、マルメ県警のチームリーダーも務めています。

優秀な刑事ですが、育った家庭環境の影響で、他人の気持ちを理解できず、無神経な発言をすることも多々あります(サーガ自身も失礼なことを言っているという自覚はあるよう)。

 

もう一人の主人公のマーティンはコペンハーゲンの刑事。3人の子どもと妻と暮らしています。サーガとは対照的で穏やかで気遣いのある人です。ただ女性関係にだらしがない(奥さんがいるのに色々な人とすぐにいい関係になってしまう)一面があり、今一緒に暮らしている奥さんとは再婚で、前の奥さんとの間にできた子どもと今の奥さんとの子どもと一緒に住んでいたり、家庭環境が少し複雑です。

 

普通なら、チームワークが必要とされる職場ではサーガのような性格の人はやっていけなさそうですが、実力とリーダーシップがあることと、上司のハンスや相棒のマーティンの支えもありうまくやっていけているようです。

サーガはとても変わった性格なので、感情移入は全くできません(ほとんどの人はきっと共感できないと思う)が、人に流されない彼女だから見える視点に引き込まれます。自分には決して見えない視点でものを見ることができるところが魅力です。

 

2.なかなか解決しない事件

このドラマは1つのシーズンを通して一つの事件を解決していく過程が丁寧に描かれています。

すぐに問題が解決するどころか、新しい事件が起きてしまったり、いいところまで捜査が進んだと思ったら振り出しに戻ったり、最終話まで雲行きの怪しい状態が静かに淡々と続きます。

犯人をなかなか止められない状況にもどかしさを感じますが、実際の日常はそういう淡々としたできごとの積み重ねなのかもともしみじみ感じました。

 

3.独特の色

少し青緑の色合いで、彩度を極力出さないフラットな色づくりが独特です。

動画のRawデータをほとんど調整しないとこういう色に近い色が出てくるので、北欧の冷たい空気感、事件の不気味さ、この先の展開の不透明感を表現するのに、極力色を出さなかったのかなと興味深く見ました。

映画やドラマの色づくりは、写真のような本当の色というより、物語の雰囲気や登場人物の気持ちを表した独特の色の作り方をしているので色に注目して見るのも面白いです。

 

独特の暗さを感じるドラマ

アメリカのドラマを見ることが多いので、イギリスのドラマを見たときに、ちょっと暗さ(影)を感じたのですが、THE BRIDGEはそれ以上の暗さでした。適切な説明が思い浮かばないですが、エンターテイメント的な明るさが全くない感じ。こういう独特な暗さは、私は嫌いではなかったです。

THE KILLINGも見てみたいなと思いました。

いつもとちょっと違うテイストのドラマを観てみたい方におすすめです。

感想:Drop Dead Diva

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最近見た海外ドラマの感想です。

今回見たのは「Drop Dead Diva」です。 2009〜2014年にアメリカで放送された1話完結のコメディー・リーガルドラマです。全6シーズン(1シーズン13話程度)。

2ヶ月くらいかけて全部見ました。

日本語タイトルの「私はラブ・リーガル」の方が馴染みがあるかもしれません。

ときどきドラマや映画で原題と日本語タイトルが全然違うものがありますが、このドラマもその一つかもしれません。私は日本語タイトルもドラマの雰囲気をよく表していていいんじゃないかなと思います。

 

あらすじ

主人公はデビー。モデルの卵で、フィアンセで弁護士のグレイソンと暮らしています。結婚直前の幸せな毎日を過ごしていましたが、ある日デビーは仕事に向かう途中交通事故に遭い亡くなります。

もう一人の主人はジェーン。弁護士事務所に勤めている弁護士です。やり手の弁護士ですが、大柄な体型でオシャレにはあまり関心がなく、外交的ではありません。デビーが交通事故に遭った同じ時刻にジェーンも事務所で事件に遭います。

事故に遭ったデビーが眼を覚ますとそこは天国に通じる門でした。

門番のフレッドとやりとりをしている途中、地上に戻りたいデビーはリセットボタンを押し、地上に戻ります。

しかし戻ったのは自分の体にではなく、体格も性格も正反対の弁護士ジェーンの体に戻って(?)しまったのでした。

デビーだった頃の親友ステイシーや、守護天使となったフレッドの協力を得て、戸惑いながらもジェーンとしての人生を歩んでいきます。

 

感想

私がこのドラマで好きなポイントは3つあります。

Point1:登場人物の明るさ

私がこのドラマで一番好きなところは、登場人物のキャラクターです。

主人公ジェーンやステイシー、テリーなどの登場人物の明るく素直なところがなんともいいです。

誤解や意見の違いで相手と少し嫌な雰囲気になっても素直に気持ちを伝え合える関係や、大変な事があっても「元気を出そうよ!」と明るく励まし合える関係が安心して見ていられます。

実際はそんなにうまく行くことはないと思うけれど、仕事から疲れて帰ってきた時に見るドラマとしてとてもちょうどいいのです。

 

Point2:ジェーン(デビー)とグレイソンの関係

1話完結のドラマではあるのですが、7つのシーズンで一貫しているのはジェーン(デビー)とグレイソンの関係性。

体はジェーンでも中身はデビーなので、ジェーンはグレイソンの事が気になってしまいます。

身分は明かせなくてもジェーンにデビーの一面が時々見えてしまうのでグレイソンも惹かれ始めます。

お互い惹かれ合っているなら、恋人になったらいいのに!と思いますが、すれ違いが多く、二人はどうなってしまうのか先が気になります。

 

Point3:ユニークな訴訟

離婚、傷害事件などのよくありそうな裁判から、ペットの親権争いや、自分の冷凍保存に関する裁判などこんなことも裁判になるの!?と驚くような案件が毎回登場するのも面白いポイントです。

私が驚いたのはただの親権争いと思いきや、飼っているペットの親権争いだったというエピソード。ペットがどちらと暮らしたいと思っているのかを証明することはできるのか...もしそういう裁判が実際にあったら依頼された弁護士さんはどう切り出していくのか(大変だろうな)と思います。

SUITSのように難しい専門用語が飛び交うドラマではないので、法律を知らなくても見やすいドラマだと思います。

 

何か気分転換に明るく楽しいドラマを見たい方にオススメのドラマです。

1話完結なので途中からでも楽しめます。

 

私はラブリーガルを見るには...(2018/11/26時点)

Dlifeでちょうどファイナルシーズンが放送されています(毎週火曜21時)。

dlife.disney.co.jp

huluなら全シーズンの視聴ができます。