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感想:THE BRIDGE Season1

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THE BRIDGEはスウェーデンデンマークのスタッフが合同で作成した、北欧ミステリーのドラマです。私はまだ見ていませんがスウェーデンのドラマTHE KILLINGのスタッフが手がけているそうです。

アメリカやイギリスでもリメイクされています。

アメリカ版リメイクを見たことがあって、原作をいつか見ておきたいと思っていました。

全部で4シーズン(各シーズン10話)ありますが、今回はシーズン1の感想です。

 

あらすじ

このドラマのタイトルの通り、スウェーデンデンマークを結ぶオーレスン橋で事件が起こります。

ある夜、橋が停電し、復旧すると橋の道路に女性の切断遺体が現れます。

切断遺体が置かれていたのはちょうど国境。スウェーデンのマルメ警察の刑事サーガと、デンマークコペンハーゲン警察のマーティンは共同で捜査を始めます。

その後もホームレスへの襲撃、子どもの誘拐や放火など複数の事件が立て続けに起こります。

一見それらの事件に繋がりはなさそうに見えますが、全てある目的のために起こされた事件だったのでした。

 

このドラマの魅力は3つあります。

 

1.癖のある主人公

主人公のサーガは博識で観察力の優れた女性刑事で、マルメ県警のチームリーダーも務めています。

優秀な刑事ですが、育った家庭環境の影響で、他人の気持ちを理解できず、無神経な発言をすることも多々あります(サーガ自身も失礼なことを言っているという自覚はあるよう)。

 

もう一人の主人公のマーティンはコペンハーゲンの刑事。3人の子どもと妻と暮らしています。サーガとは対照的で穏やかで気遣いのある人です。ただ女性関係にだらしがない(奥さんがいるのに色々な人とすぐにいい関係になってしまう)一面があり、今一緒に暮らしている奥さんとは再婚で、前の奥さんとの間にできた子どもと今の奥さんとの子どもと一緒に住んでいたり、家庭環境が少し複雑です。

 

普通なら、チームワークが必要とされる職場ではサーガのような性格の人はやっていけなさそうですが、実力とリーダーシップがあることと、上司のハンスや相棒のマーティンの支えもありうまくやっていけているようです。

サーガはとても変わった性格なので、感情移入は全くできません(ほとんどの人はきっと共感できないと思う)が、人に流されない彼女だから見える視点に引き込まれます。自分には決して見えない視点でものを見ることができるところが魅力です。

 

2.なかなか解決しない事件

このドラマは1つのシーズンを通して一つの事件を解決していく過程が丁寧に描かれています。

すぐに問題が解決するどころか、新しい事件が起きてしまったり、いいところまで捜査が進んだと思ったら振り出しに戻ったり、最終話まで雲行きの怪しい状態が静かに淡々と続きます。

犯人をなかなか止められない状況にもどかしさを感じますが、実際の日常はそういう淡々としたできごとの積み重ねなのかもともしみじみ感じました。

 

3.独特の色

少し青緑の色合いで、彩度を極力出さないフラットな色づくりが独特です。

動画のRawデータをほとんど調整しないとこういう色に近い色が出てくるので、北欧の冷たい空気感、事件の不気味さ、この先の展開の不透明感を表現するのに、極力色を出さなかったのかなと興味深く見ました。

映画やドラマの色づくりは、写真のような本当の色というより、物語の雰囲気や登場人物の気持ちを表した独特の色の作り方をしているので色に注目して見るのも面白いです。

 

独特の暗さを感じるドラマ

アメリカのドラマを見ることが多いので、イギリスのドラマを見たときに、ちょっと暗さ(影)を感じたのですが、THE BRIDGEはそれ以上の暗さでした。適切な説明が思い浮かばないですが、エンターテイメント的な明るさが全くない感じ。こういう独特な暗さは、私は嫌いではなかったです。

THE KILLINGも見てみたいなと思いました。

いつもとちょっと違うテイストのドラマを観てみたい方におすすめです。