BEAMS EYE TOTTORI
日本の伝統的な手仕事を紹介しているBEAMS fennica。
今回は鳥取にフォーカスしています。
鳥取は私の大好きな場所なので早速行ってみました。
場所は新宿にあるBEAMS JAPAN 5階のfennica STUDIOです。
販売商品
因州中井窯、延興寺窯、山根窯、福光焼、牛ノ戸焼、工房このか(木工)、朝倉康登(木工)、信夫工芸店(木工)、工房ゆみはま(絣)、大塚刃物鍛冶(包丁)など
私が惹かれた2つのものをご紹介します。
福光焼(ふくみつやき)
鳥取県中部に登り窯を構える福光焼。
代表の河本賢治氏は15歳で陶工の道を志し、生田和光に師事し、1980年に自ら開窯。
シンプルな面取りや鎬の器は様々なシーンに馴染む独特な存在感を表す。
福光焼はサインもなく、シンプルな形なのにどこか個性を感じる器たちです。
この器に使われている土はかつて倉吉で取れていた土にできるだけ近づくように配合されています。
外側は炭のように黒くざらっとした表面に土を感じ、内側は乳白色のつるっとしたコーヒーカップ。
コーヒーと相性の良さそうなデザインでゆっくりコーヒーを飲む時に使いたいです。
もう一つは白い楕円おのお皿です。
目玉焼きとトーストをのせたいとピンときました。持ち手が広がっていて持ちやすい工夫にも惹かれました。
大塚刃物鍛冶
島根県安来でたたら製鉄にて作られた鋼に地金と挟み、手打ちで鍛造されています。
鳥取県の智頭町に3代続く鍛冶屋があり、全国にも稀にない特級品の包丁を作られております。
刃の表面に波模様が入っているのは、日本海の荒波を表現し1本1本丁寧に作られています。
私が気になっていたのはテーブルナイフ。
先端は丸く、波模様の刃先に桜の枝の持ち手という独特なかたちの包丁です。
野菜やお肉を切ることはもちろん、パンを切ったり、刃先でピザを切ることもできるそうです。
ちょうどオーダー会をしていたので野菜を切らせてもらいました。
野菜に「すっ」と刃が入り、ほとんど力を入れることなく自然と切ることができ、「切れ味が良いとはこういうことなのか!」と実感しました。
桜の枝の持ち手もフィットしやすいように先端を細くする工夫がしてあり、とても握りやすかったです。
家に帰り、早速夕ご飯で包丁を使ってみると、切れ味の良さに「あれも切ってみたい、これも切ってみよう」と、包丁を使う楽しさを感じました。特に野菜を切る時の滑らかさは使っていて気持ちがいいです。
お手入れは意外と簡単で、使用後に水ですすぎ、乾いた布で拭くだけです。
包丁研ぎは一年に一度で良いそう。自分で研いてもいいし、自分で研ぐのが心配な方はこの包丁を取り扱っているCOCOSTOREにお願いすれば包丁研ぎをしていただけます。
注文すると数ヶ月待ちのところ、その場で購入できラッキーでした。
今まで使っていたセラミックの包丁は刃も欠けていて替え時かなと思っていたので良いものに巡り合えてよかったです。長く使えるように大切に使っていきたいです。
形や素材から今いる場所とは違う土地のことを感じられるのは新しくて素敵だなと思ったお買い物でした。
BEAMS EYE TOTTORI
2019.2.22-3.3 at BEAMS JAPAN 5F(fennica SUTUDIO)