思いついたときに書く日記

ふと思ったことや趣味のことを気ままに書いています

民藝 Another Kind Of Art 展に行ってきました

21_21 DESIGN SIGHTで開催されている民藝展に行ってきました。

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民藝展のテーマ

地域の特色や物への愛着がなくなりつつある今、この展示を通して新しいものを生み出すエネルギーになるように、日本民藝館の館長の深澤直人氏が、自身のコレクションや民芸館の所蔵から厳選したものを展示しています。

 

この展示の大きな特徴

展示についての説明書きがありません。展示品の名称のみが表示されています。

「知識に頼らず、見たものを自分なりに考えて解釈して欲しい」という日本民藝館と同じスタイルを踏襲しているようでした。

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よくわからないけれど楽しそうな雰囲気が良いです

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ごますり。縁に綺麗とも可愛いとも違う、独特な模様が描かれています。

 

作品を理解するために

日用品なのでだいたいどのような用途のものかわかるのですが、わからない場合は展示品の名前から考えてみます。

展示品の名称は日本語と英語で書かれています。意外と英語の名称を見た方が分かりやすいこともありました。

中国の民藝品で「厨子型明器」というものが展示されていました。

模様が描かれた石造りの2つの扉がある仏壇に似たような形をしたものです。

馴染みのない表記なので意味がわからなかったけれど、英語の表記を見ると”Two-door cabinet-shaped tomb accoutrement”と書かれていて、お墓に関する装飾ということがわかりました。

日本語表記がわかりにくい時に英語表記を見るとより理解しやすいかもしれません。

 

私が気になった民藝品

私が気になったのは「水滴(water dropper)」という民藝品です。

色々な形の小さなものがたくさん並んでいます。

長方形の箸置きよりも少し大きな陶器の立体が多かったですが、小物を入れられるような蓋つきの入れ物のようなものもあります。箸置きにしては少し大きすぎるし、ただ四角いだけの立体を日常でどう使うのだろう。

水滴という名前が付いているから、水を入れるものなのかな。サイズ的にインク入れっぽい気がするけれど、四角い立体には水を入れる場所があるようには見えない...置物かもしれないし、文鎮かもしれない。

気になってしまったので、帰ってから調べて納得しました。

気になった方は是非見て使い方を想像してみてください。

 

民藝品を購入できる

ポップアップショップで民藝品を購入できます。

期間限定で3つのショップが入れ替わりで販売しています。

私が訪れた時は「みんげい おくむら」のショップがありました。日本各地の陶器やカバン、紙製品が並んでいました。

形も、模様も、感触もみんな違って面白いです。

民藝品の器は綺麗とか可愛いとは違う、何か重たさを感じる模様です。うまく説明ができないけれど、作っている人の印のようなものという感じが近いかな...

販売されていたものの中から、使っている光景が想像できた2つの器を購入しました。

一つは沖縄の読谷村で作られている楊枝入れです。沖縄では焼き物のことを「やちむん」と言うそうです。

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沖縄の読谷村の焼き物、読谷山焼

この前、銀座たくみで沖縄の陶芸家の金城次郎さんの作品を見た後だったので、沖縄らしい模様と思いましたが、先入観をなくしてみると、洋風の陶器のようにも見えます。

楊枝入れですが、そのまま飾っても素敵だし、一輪挿しにしても良さそうと思いました。

青が印象的な模様なので、黄色やピンク色のお花を飾るとコントラストがあって良さそう。

もう一つは熊本県で作られている少し深めのお皿です。

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熊本県の小代焼(しょうだいやき)

鮮やかなサラダの色と合いそう。いつも滑らかでつるつるした器を使っているからか、土のデコボコした肌触りも新鮮な感じがして使ってみたいなと思いました。

民藝品は手がかかっているから高いのかなと思ったのですが、価格はリーズナブルなものが多かったです。

12月5日からはかごのお店「カゴアミドリ」、来年の1月4日からは島根の工芸品を取り扱う「objects」の販売があります。

かごも好きなのでカゴアミドリの時にもう一回行ってみようかな。

 

感想

「どんなものを作っても良いし、作ったものをどう解釈しても、どう使っても良い。もっと自由でいて良い。」と教えてくれたような気がします。

統一感がなくても自分がいいと思うものに囲まれて暮らすのも良いのかなと思えてきました。

日本民藝館にもそのうち行ってみたいし、旅行に行って民藝品が作られている場所を訪れてみたいなと夢が膨らみました。

 

おまけ INFOBAR展

民藝展の隣でINFOBAR展をしていました。

まだ携帯電話が主流だった頃、ニシキゴイをモチーフにした個性的なデザインのINFOBARはとても記憶に残っています。懐かしくなって覗いてきました。

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欲しかったけれど、当時は買えなかった懐かしのINFORBAR

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クラウドファンディングに出資してくれた人に配られたピンバッジ

ガチャガチャ(300円)にはこの中のどれか一つが入っています。

 

11月下旬に発売予定のINFOBARxvを記念した展示で、過去のINFOBARやグッズの展示、INFOBARxvにも触れました。

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携帯電話とほぼ同じ使い勝手で、液晶は昔より綺麗だと思う。

私は今もこういうタイプのガラケーを使っているのでINFOBAR、良いなと思ってしまいました(auじゃないけれど...)。

 

 

今日行ったところ

www.2121designsight.jp