私は料理があまり好きではない。
味見が苦手だからだ。味見をするほど、どこがいい加減なのか分からなくなってしまう。
普段は少ないレパートリーから必要に駆られて料理している。
作るよりも片付ける方が好き。
そんな私なので、実家にいるときはほとんど料理はしない。
でも母の帰宅が遅い時だけ、自分に作れるものを作る。
そういうときのために東マルの雑炊とチャーハンの素を常備している(関西風の味付けが私の好み)。
ご飯とちょっとした野菜があれば、味付けは素に任せておいしくできる。
今日は醤油味のチャーハンを作った。
焼き豚を角切りにして、長ネギを細かく刻み、卵を溶くところまでが下準備。
フライパンを熱したら、豚肉、長ネギに火を通し、卵を入れる。
卵が固まる前に、残り物のご飯を入れて適当に炒める。
最後にチャーハンの素を入れて一旦火を止めよく混ぜる。
再び火を入れて少し炒めて完成。
チャーハンができてから母が帰ってくるまで少し時間が経ってしまったので、帰ってきてから温め直して、インスタントの卵スープと一緒に食べた。
「今日のチャーハンはご飯がパラパラでおいしいね。私が作るとこんなにパラパラにならないわ。どうやって作ったの?」と母が言った。ときどきおいしくできると褒めてくれる。
特に心当たりがなかったので「作り方通りに作っただけだよ。ご飯がもともとパラパラだったのかも。」と答えた。
味付けはインスタントの作り方通りにただ作ったものだけど、褒めてもらえるとなんとなく良い気分になった。
SNSの良いねとはちょっと違う、ほんのりとした嬉しさ。
そういえば、ご飯を炒めている途中に、たまたまテレビで見ていた「きょうの料理」の中で中華料理人の程一彦さんのチャーハンの作り方を思い出し、溶き卵が入っていたボール(卵はほとんど残っていない状態だった)にご飯を入れて混ぜていたのを後から思い出した。
そのときはあらかじめ卵とご飯を混ぜ合わせればパラパラになるのか、と思っただけだったけれど、今度、このレシピから作ってみてもいいかなと思った。
https://www.nhk.or.jp/lifestyle/kp/kyounoryouri/recipe/42039.html