Doctor Who シーズン10を見た感想です(ネタバレがあります)。
目次
2人のコンパニオンとの冒険
シーズン10のコンパニオンは前のシーズンから一緒に旅をしている、宇宙人のナードルと、シーズン10で新しく加わったビルの2人です。
ビルは大学の食堂で働いている女の子です。小さい頃に母親を亡くし義母と一緒に暮らしています。好奇心旺盛で大学の教授をしているドクターの講義を潜りで聞いていました。ある日そのことに気づかれ、ドクターと一緒に旅をすることになります。
ピーター・キャパルディ最後のシーズン
12代目ドクター、ピーター・キャパルディの出演する最後のシーズンです。
新シリーズの中では一番高齢のドクターなのでどんな冒険になるんだろうとちょっと心配していましたが、年齢を感じさせないアクティブなドクターでした。
ドクターとビルは1シーズンだけの共演と思えないほど信頼し合っていたので、この二人の冒険をもっと見たかったなと思いました。
シーズン10は人の真価がテーマ?
今までのシーズンはエンターテイメント性の強いエピソードが多かったのですが、12代目になってからメッセージ性の強いエピソードが多くなったような気がします。
シーズン10は特に自分の真価についてのドクターの考えが何度も出てきてハッとさせられました。
人間の進歩は命の扱い方で決まる
名もなき命だ
恵まれない少年の命と君の命を同等に扱うこと
その態度が時代や人類を決定づけるんだ-Ep3-
救助の求めにどう応えるかで
我々の真価も問われる-Ep5-
ミッシー:どうしたらいい人になれるの?
ドクター:希望も、見ている人も、見返りもなしだ
徳は絶体絶命の状況で試される-Ep6-
そんなに勝ち負けが大事か?
私は勝つためにやっているわけじゃない
誰かが嫌いで倒したいんじゃない
楽しみでも簡単だからでもない
うまくいくからでもない
正しくていいことだからやってる
何より親切だからやってる
それだけだ
自分の真価はどこで戦うかで決まる
つまりどう死ぬかだ-Ep12-
誰も見ていなくても自分の得にならないことでも、自分が正しくて親切と思うことに従って行動することがドクターにとって価値のあることなのかなと思いました。特に12話目のドクターの言葉は心にジーンとくるものがありました。
見返す楽しさ
面白かったので2回見てしまいました。隠された内容が多く、1回目はビルの視点になって見ていましたが、もう一度見直すと、ドクターの視点からも見ることができ、見返す楽しさがあります。
気になる次の展開
- ドクターの親友ミッシーはどうなったのか...
ドクターの親友ミッシーは時が経つに連れて自分の欲望のままに行動する冷酷な人物になり、度々ドクターとぶつかっていました。シーズン10でドクターと向き合うことで、昔の良い面を取り戻しつつありましたが、過去の自分にそれを阻まれてしまいます。ドクターとミッシーは親友の関係に戻って欲しいと期待していたので、ミッシーの本当の想いを伝えられないままお別れになってしまったのがとても残念です。
- ビルはまたドクターに会えるのか...
最終話でビルはドクターの天敵であるサイバーマンに改造されてしまいますが、このシーズンの1話目で知り合ったヘザーに助けられます。ヘザーはアクシデントによって別の生命体になっていて、ビルが悲しんだのを感じ取りビルを元の姿に戻しにきます(見た目は人間に戻りましたが、ビルもヘザーと同じ別の生命体になったようです)。そして二人はドクターをターディスに残し、宇宙の旅に出て行きました。ビルはまたドクターに合うことはできるのでしょうか...
それぞれの展開が気になる終わり方でした。クリスマススペシャルに続きます...