ブリティッシュベイクオフシーズン5の決勝の結果と感想です(ネタバレがあります)。
あっという間に10週目になり、もうこのメンバーのブリティッシュベイクオフも今日で終わりなんだとしみじみします。
目次
10週目:決勝
Nancy,Rui,Richardの3人で決勝を行います。
ブリティッシュベイクオフの応募者数千人の中から12人のベイカーが選ばれ、さらにその中で27の課題をこなしてここまできた3人です。
オリジナルチャレンジ
課題のヴィエノワズリはクロワッサンやデニッシュ、ブリオッシュなど菓子パンの総称です。
NancyとRuiは同じ生地を使ってクロワッサンとデニッシュ、Richardはデニッシュとブリオッシュを作ります。
評価
Richard
デニッシュに層ができていないことを指摘されます。時間短縮のために柔らかくしたバターをパンに塗ったことがあだになってしまった...ブリオッシュの評価は良かったです。
Rui
ラズベリーが水っぽく、重みで生地が潰れていたり、デニッシュの方は失敗だったと言われますがクロワッサンについては高評価でした。
Nancy
クロワッサンの生地が少ないと指摘されますが、味はどちらも評価されていました。
決勝なので些細と思えるようなことも厳しく評価されます。
テクニカルチャレンジ
テクニカルチャレンジの課題はビクトリアサンドイッチとタルト・オ・シトロンとスコーン。
どれも基本的なお菓子ですが、作りかたの説明は一切なく、各12個2時間で作る必要があります。
評価
1位:Nancy
どのお菓子も評価が高く特にタルトが高評価でした。
2位:Rui
タルトを焼きすぎてしまいますが、それ以外はそこそこの評価。
3位:Richard
サンドイッチのジャムは水っぽく、タルトは焼きすぎてしまいました。
タルト・オ・シトロンは作ったことがなかったようなのでちょっと不利だったのかも。
マスターピースチャレンジ
最後のチャレンジです。
課題のピエスモンテはウエディングケーキなどの装飾菓子です。ケーキ、あめ細工、シューなどを組み立てて作る、お菓子作りの技術が詰め込まれた課題です。
条件は何かの形に組み立てること。
Richardのテーマ
Richardは14歳でお菓子を作り始め、家業の建設業を引き継ぐまではケーキ屋さんでアルバイトをしていました。
子どもたちのために楽しくかわいらしい地元の風景を作りました。子どもへの愛情が詰め込まれたRichardらしい作品でした。
Nancyのテーマ
Nancyは子育てを終えた後、40代で大学で経営学を勉強したり、犬を飼った際はドックショーに出演するなど、やると決めたら徹底的にやる人のようです。極める性格なので、お菓子作りの知識も豊富なのかもしれないですね。
赤い風車で有名なフランスのキャバレーを作ります。飾り付けが古いとよく指摘されていましたが、今回はモダンな飾り付けで頑張っていました。風車も回転するように作られていてちょっと驚きました。
Paulに誕生日のケーキみたいな懐かしい味がすると言われて嬉しそうでした。
Ruiのテーマ
Ruiはスペインからイギリスに移住した両親の影響でお菓子作りを学び、グラフィックデザインの仕事でデザインのセンスを磨きました。
故郷のポイントンの鉱山の村をテーマに、鉱山の滑車をビスケットで、チェーンをクロカンブッシュで表現し、今回もセンスを発揮しました。試作は2日かかったと言っていたので大丈夫かなと思いましたが、5時間できちんと仕上げられていました。
優勝は...
テントの外では決勝に残った3人の家族や、一緒に課題をこなしたベイカーたちが待っています。
JordanやEnwezor、Ianなど懐かしいメンバーも応援に来ていました。
4週目のアクシデントの後、Dianaが体調を崩してリタイアしてしまったので心配していたけど元気そうで良かった...
優勝者はNancyでした。
知識が豊富でいつも安定した成績を残していたので、誰もが納得の結果です。
Richardの最後の言葉が心に残りました。
僕が学んだのは、やりたいと思ったことを思い切りやること。
自分で扉を開けなければ何も始まらないから。
どんな年齢でも専門外のことでもやりたいと思ったことをやってみれば、楽しんで極めることができると12人のベイカーたちが教えてくれたような気がしました。
最初はほのぼのとした感じで始まりますが、後半からはレベルが一気に上がり見ている方もハラハラするような展開に変化していき、毎週月曜日が楽しみになるほど面白いシーズンでした。
来週は
ブリティッシュベイクオフのスピンオフのマスタークラスが始まります。
MaryとPaulがシーズン5 の課題を振り返り、上手に作るコツなどを解説します。