昨日のんち(id:nonchi1010)さんのブログ「ひっつかない」フライパンの、良し悪し。 - nonchiのポケットに入れたい大切なもので紹介されていた江國香織さんのお話を読んで、こんな話もあったな、あの話が好きだったなとちょっと懐かしく思い出しました。
紹介されていたやわらかなレタスの表紙の絵が偶然にも福田利之さんの絵だったのですが、偶然今日福田利之さんの2冊目の作品集が届きました。
金色の箔が押された素敵なブックカバーに入っています。
本を取り出してみると、ブックカバーの中にも可愛いデザインが隠れています。
早速本を開くと、福田さんのサインがありました。
ほぼ日で購入した方のために、福田さんがゴールデンウイークにサインをしてくださったのでした。
おやすみの中、ありがとうございました。
ページをめくると筆づかいもはっきりわかるくらい繊細に印刷された作品が231ページにわたって収められています。
絵についての説明はなく、最後のインデックスのページに何に使われた絵なのかが書かれているだけ。
画面いっぱいに絵が印刷されている作品集は今まであるようでなかったかも。
今回も知っている作品もあれば、知らない作品もたくさん。
私がこの作品集の中で引き込まれた絵は1匹の猫がお花の中に埋もれて横たわっているもの。
それぞれ可愛くて優しい被写体ですが、ちょっと眠たそうな、何かを言いたそうな、名残惜しそうな猫の表情を見るともの悲しさを感じ、棺に納められた猫のようにも見えました。
もしかすると春の陽気にうつらうつらしている猫ちゃんなのかもしれません。その時の自分の心境で絵の見え方も変わりそうです。
オリジナルの絵なので、どういう意味を持った絵なのかはわかりませんが、色使いや被写体の表情から色々なストーリーが考えられるのが楽しいです。
何度もじっくり眺めたいと思います。