詩仙堂の通りを少し上った場所にある野仏庵にも寄りました。
おいしい抹茶と綺麗な景色を楽しめる友人からおすすめされた場所です。
野仏庵とは
野仏庵は南禅寺にある湯豆腐のお店「順生」の創始者 上田堪庵によって設立された場所で、各地から移設された茶席と石仏が安置されています。
野仏庵が開いているのは、水・土・日曜日です。
門をくぐって母屋に向かう途中、野仏庵を管理されている方がお庭の手入れをされていました。
お茶を楽しむ
朱色の外壁が印象的な主屋を見学しました。
千と千尋の神隠しのような異国を感じる朱色の外壁が印象的な主屋ですが、京都の町屋でよく使われていたベンガラを使い田舎風の建物にしているそうです。
主屋に入ると囲炉裏のある受付で、拝観料(500円)を支払うとチケットを兼ねたポストカードをいただけます。
主屋には写経や講話のための講堂や、お茶席があります。
室内もベンガラの赤い壁です。
母屋の茶席は南禅寺の西にあった上田秋成(五月物語の作者)ゆかりの茶席を移設したものだそうです。
茶席の左側には縁側があり、枯山水と京都の街並みが見えます。
空気が澄んでいて京都の街並みが遠くまで見えました。
私たちは縁側でお茶をいただくことにしました。
庭のお手入れをされていた女性がささっとお茶を入れてくださいました。
母がお茶を習っていたので教えてもらいながら飲んでみました。
まずお菓子を少しいただき、お茶碗の絵柄を眺め、絵の描かれていないところから口をつけ、3回で飲みほす。
抹茶は抹茶の香りに少し甘みのある上品な味でした。
お母さん、ときどきお家でも抹茶入れてくれたらいいのにな...。
今あるものを大切に生活を楽しむ
お茶を楽しんだ後は、主屋を出て石の階段を下ってそのほかの茶室も見学しました。
たくさんの石仏や小さなお墓が並ぶ石の階段や通路がとても素敵でした。
瓦や石臼はもう使わなくなったものを再利用しているのでしょうか...
デザインを楽しむように配置された瓦や石臼を見ていると、質素に生活を楽しんでる様子が感じられました。
今あるものを大切にしながら楽しむことも忘れずに暮らしていた様子から、大切なことを教えてもらったような気がしてここに来て良かったと思いました。
野仏庵、隠れた名所でした。教えてくれた友人に感謝です。