2日目は三朝温泉周辺を散策しました。
最初に立ち寄ったのは三朝バイオリン美術館です。
目次
三朝温泉街から歩いて5分くらいの場所にあります。
合掌造りといえば白川郷の建物を思い浮かべますが、全面ガラス張りでモダンな印象の美術館です。
なぜ三朝にバイオリン美術館?
もともとこの場所は三朝のお隣の倉吉市出身の版画家、長谷川富三郎さんの作品を展示する「みささ美術館」という美術館でした。みささ美術館が休館後、2013年から同じく倉吉市出身のバイオリン製作家、岡野荘人さんを代表に迎え、バイオリンの製作過程の展示と演奏スペースを備えた「三朝バイオリン美術館」として新しくスタートしました。
美術館の展示
4部構成になっています。
第1部:製作 調整
ヴァイオリンの製作工程を詳しく知ることができます。
製作途中のパーツに触れることができるスペースもあり、楽器の重さを体感できます。
楽器に詳しくありませんが、各パーツの形に美しさを感じました。
比較的構成はシンプルに見えますが、製作過程を見るとパーツを一つを作るのに沢山の工程と時間がかかっていて、楽器が高価な理由がわかりました。
第2部:材料 道具
第2部は材料と道具です。
ヴァイオリンを作成するのに使用するたくさんの道具や、着色に使う材料などが展示されています。
第3部:弓
弓の製作過程や材料が展示されています。
弓は白いですが馬の毛が漂白されたものということを改めて知りました。
弓の持ち手のところに、貝が装飾されることがあるそうです。
光を反射すると七色に光り美しいですが、破損しやすく、美しさと強度のバランスの難しさを感じました。
第4部:遠藤周孝
鳥取県出身のバイオリン製作家遠藤周孝さんの展示です。
この方は日本で初めてプレス式バイオリンを作った方です。
プレス式バイオリンは平らな板に熱を加えることで、板を膨らませ曲線を作る方法です。
木を手で削る方式よりも少ない材料で形を作ることができます。
製作に使う道具などが展示されており、撮影は禁止されています。
第4部の撮影禁止エリアを除いて、展示の撮影が可能で、インスタグラムに美術館の様子をアップすると、コーヒーをサービスしてくれます。
鳥取ヴァイオリン製作学校
美術館の隣には鳥取ヴァイオリン製作学校が併設されています。
岡野荘人さんが開校した山陰初のバイオリン製作学校です。
この建物には製作学校の教室(作業場)と職人さんの作業場があります。
製作学校の教室は中に入って見学ができます。
この学校の定員は1年に4人まで。
今日も4人の生徒さんたちが作業していました。
バイオリンに詳しいかたはもちろん、詳しくなくても何かを作ることが好きな方も楽しめる美術館です。
三朝バイオリン美術館
開館時間 10:00-18:00(最終入館時間17:45)
休館日 毎週火曜日、第3月曜日、年末年始
入館料 大人500円、小中高校生250円