昨日は敬老の日でした。
敬老の日といえば、昔は祖父や祖母が思い浮かびましたが、最近は親のことが思い浮かびます。
60代なので敬老というにはまだ少し若い気もしますが、今まで親にサポートしてもらうことが多かったのが、自分が親をサポートすることが増えてきているので特にそう感じはじめたのかなと思います。
今日、会社の手帳(ほぼ日手帳)を眺めていたら、前日のページの隅に書かれていた一言が目に止まりました。
どんなに老いてしまったとしても、親を親としてずっと尊敬し尊重し、
頼りにすることを忘れずに、大切にしていかなくては、と心に刻みました。
これはほぼ日刊イトイ新聞で不定期に連載している「おかあさん、ちゃんとごはん食べてる?」の記事の一文です。
料理研究家の藤井恵さんと離れて暮らしている80代のお母さんとのやりとりが、ありのままに綴られています。
エッセイの最後には読者のメッセージと藤井さんの返信が掲載されています。
この言葉は、親を頼ることの大切さについての読者とのやり取りのなかで、藤井さんが書かれていた言葉です。
「頼りにすることを忘れずに」という一文にハッとしたのでした。
今まで親に頼りっきりだったので、今度は自分が支えたいという思いが強すぎて、親に頼ることを忘れていたと気づかされました。
ときどき母が、「駅まで車で送って行ってあげようか?」とか、「パン焼き器でパンを焼いてあげようか?」と聞いてくれることがあるのですが、母にとって手間になってしまうのかなと思い、つい「大丈夫だよ」と言ってしまっていました。
手間になってしまうからと断っていたことで、母のできることを狭めてしまっていたのかもしれないと思いました。
妹は私よりも頼るのが上手で「お店で買うパンより美味しいから毎日作って!」とパッと言えてしまいます。
母にはずっと生き生きしていてほしいと思うので、この言葉を心に刻んで、頼りにすることを忘れないようにしたいなと思いました。
母に限らず、人に頼るのがちょっと苦手ですが、自分から頼ってみたり、母から何か提案があったら遠慮せずにお願いすることを心がけてみようと思います。
藤井さんのエッセイでは、一人で暮らしている藤井さんの母親の食事がだんだんおざなりになっていることが気にかかっている様子が度々綴られています。
「ちゃんとご飯ん食べてるかな?」という気持ちは、私も分かるなぁと思いました。一人でいると自分だけだから...とつい手を抜いてしまうので、私も母のことが気になります。
と言っても、私もよく手を抜くので母の方も心配しているかもしれません。
私も親が年をとったときに藤井さんのように親を尊重しながら接することができたらいいなと思います。
気になった方はぜひ読んでみてください。