今日は有給をいただいて、1日お休みです。
朝いつも通りに起きて、朝ごはんに洗濯と掃除を済ませて、お気に入りの洋服を選び、歩いてお出かけします。
出かけた先は小田急多摩線のはるひ野駅。緑と道の美術展のスタート地点です。
緑と道の美術展は、はるひ野駅から黒川駅を結ぶ緑道で開催される屋外アートの美術展です。
今年も例年通り開催されました。
朝から晴れて気持ちがいいです。早速緑道へ入ります。
紅葉が終わった森を散策します。
時々お散歩するご夫婦やランニングする方とすれ違うくらいの静かな緑道です。
すっかり葉っぱが落ちた緑道の脇には長谷川千賀子さんの「故郷=沃土プラント」が。
落ち葉囲いの向こうに縄文時代をイメージする土器が並んでいます。
落ち葉と土器がとてもマッチしています。
落ち葉囲いは剪定した枝や葉っぱを積んで肥料にし、森に返す方法です。
散策しているときに、いくつか見かけました。
上を見上げると見えるのが、間地紀以子さんの「9+13+21=私が私でいるために!」。
前回、前々回に見た数字が入っているような。アーティストの作品の毎年の変化を思い返す楽しさがあります。
自然の中からひょっこりこんな作品が出てきます。
これは鈴木歩さんの「息」。
「犬かな。」と思ったけれど、後ろを見てみると「たぬきかな?」
家の近くにたぬきがいるので何となく親しみを感じます。
少し歩いて湿地のエリアへ。紅葉がまだ少し楽しめます。
このエリアは蛍が生息しているそうです。
足元にかわいいどんぐりが並ぶフレームが。
小さなものに目を向けた作品。このあたりに落ちている落ち葉や枝で作られています。
音を楽しめる作品もあります。衛守和佳子さんの「生きている」。
土器を小枝でやさしく叩くとカンカンと心地よい音が聞こえてきます。
酒井順次さんの「過保護」は鳥のオブジェに作品の上にネットがかけられています。
この先品は展示中、森の小動物とトラブルがあったそう。そんな出来事も作品の一部になっていて面白いです。
緑道に戻ります。
ここが多摩ニュータウンのすぐ近くと思えないくらい豊かな森林は、綺麗に草が刈られ歩きやすく整備されています。
地面から泉が湧き上がっているような作品は立川真理子さんの「あまのうみ」。
カラフルながらも風景とマッチしています。
少し登っていくと佐藤栞梨さんの「里山ガール」が出迎えてくれます。
冬の光に照らされて、少し寂しそうな表情が印象的。
この辺りを歩いていると手より大きな葉っぱがたくさん落ちています。
何の葉っぱだろう。すごい。
ちょっと疲れたので山のてっぺんでちょっと休憩。
振り向くと里山の風景が広がっていました。
風に揺れる葉っぱの音や鳥の鳴き声が聞こえてきて、心が安らぎます。
散策もあと少し、緑道の出口には岡野奏恵さんの「Origin」。
珊瑚のブローチみたいな、キノコみたいな、大理石の滑らかな作品。
黒川駅方面に歩いていくと、峯野布祐子さんの「見えるものは」。
見る角度によって印象が変わる楽しい作品です。私は斜め横から見える風景が好きでした。
最後はファーマーズマーケットの裏にある瀬川怜さんの「Pin」。
この展示最大の作品です。ここが終わりの地点だよ!と示しているような迫力の作品です。
今年も里山の風景とアートを満喫しました。
コロナウイルスの影響で、大好きな美術館巡りや旅行に全く行けませんでしたが、行けなくても家で楽しめるものもあるし、それなりに対応していけていると思っていました。
でも今回出かけて自然に触れたりアートを実際に見る楽しさや、心が嬉しくなる感じは、家にいるだけでは感じられないものだなと実感しました。
この展示を行うのは今年は特に大変だったと思いますが、開催してくださったアトリエのアーティストや里山の管理団体の方に感謝します。
元気をもらえて見に行けてとても良かったです。