お取り寄せ第4回目は鍛治工房弘光さんのフライパンです。
コロナウイルスによって飲食店や観光業がダメージを受けたことはよく報道されていましたが、ものづくりをされている方にも大きな影響がありました。
島根県にある鍛治工房弘光の小藤さんもその影響を受けた方の一人で、百貨店、旅館などの営業自粛により、受注が減ったそうです。
受注がなくなってできた時間を利用して小藤さんが作ったのが、お客さんから以前からリクエストされていた鍛鉄(たんてつ)のフライパンです。
時間をかけて試行錯誤して作ったフライパンに道具として愛着が湧き、お手入れにもこだわりたいと思ったそうです。
そこで作ったフライパンに合うお手入れ道具や、鍋敷き、入れ物を知り合いのものづくりをされる方々に声をかけて作ってもらい、セットとして販売することにしたそうです。
セット販売することで、受注の減った作り手に仕事とお金がまわるそうです。
使う人と作る人がちょっと嬉しくなれるので、みんながちょっとづつしあわせになれるフライパンです。
note.com
この取り組みを日本海新聞のLINE版で知り、ぜひ使ってみたいと思いお取り寄せしました。
卵焼き専用のフッ素加工のフライパンを10年ほど使っていたのですが、フッ素加工も所々剥げて焦げ付きやすくなっていたので、この機会にフライパンを新調することにしました。
この取り組みはとても反響があったそうで、準備に少しお時間をくださいということでした。
待っている間もフライパンで作りたいものを考えたり、鉄のフライパンのお手入れの方法を調べたり、ワクワクしながら待っていました。
1ヶ月後、楽しみにしていたフライパンが届きました。
普通のフライパンよりも小さめ(手のひらよりちょっと大きいくらい)で、1人分の料理を作るのにちょうど良いサイズです。どの道具からも使うことが楽しみになるワクワク感を感じました。
このセットに関わった工房のパンフレットも同封されており、実際に行ってみたくなりました。
フライパンと一緒に使い始めの準備、お手入れなどがわかりやすくまとめられた説明も同封されていて、初めて鉄のフライパンを使う人でも安心です。
早速フライパンを使い始める前に準備します。
まずフライパンの錆止めを焼き切るためにじっくり加熱します。
熱が通ってくるとフライパンの色が黄色に変化しました。
表面の色が変わったら火を止め、フライパンを冷まします。
次にまたフライパンを熱し、暖まったら油をたっぷり入れて2〜3分熱します。
油はオイルポットに戻し、フライパンが熱いうちにペーパータオルで油を擦り込みます。
これで下準備の完了です。不慣れなので30分近くかかりました...(●´ö`●)
調理に必要な油を敷いて、調理をはじめます。
このフライパンで最初に作ったのは、明日のお弁当に入れる卵焼き。
今までは四角い卵焼き用のフライパンで作っていたのですが、今回は丸いフライパンで初挑戦です。
形を整えるのに四苦八苦しながらなんとか完成。
形はともかく、卵焼きも、フライパンも全く焦げ付いていないのにびっくりです。
下準備の大切さをすごく実感しました。
ホットケーキを作ったらきっと綺麗な焼き色がつくだろうな。
使い終わったらすぐにフライパンを洗い、次に使う時のために油を塗ってしまっておきます。
これからちょっとづついろいろなものを作ってみたいです。
形は歪ですが焼き色も綺麗でおいしかったです。
追記:鍛鉄のフライパンセットはふるさと納税の返礼品になっているようです(2021年11月16日時点)