Doctor Who S10のクリスマススペシャル twice upon a time(戦場と二人のドクター)の感想です(ネタバレがあります)。
目次
前回のおさらい...
ドクターと旅をしていたコンパニオンのビルは友達のヘザーと宇宙の旅へ、ナードルは宇宙船の上の階に宇宙船の住人たちと避難したので、3人はばらばらになってしまいます。
ターディスに一人残されたドクターは...
クリスマススペシャルは初代ドクターが登場
このエピソードでは二人のドクターが出てきます。12代目と初代ドクターです。
初代ドクターを演じたのはデイビッドブラッドリー。ちょっと古風でお茶目なドクターです。
2人のドクター
サイバーマンに攻撃され、瀕死の初代ドクターがターディスを探すために南極を歩いていると、ドクターと名乗る人物に遭遇します。それはターディスに残されていた12代目のドクターでした。
初代ドクターはなかなか理解ができませんでしたが、12代目ドクターは自分が未来のドクターで、初代ドクターが再生を拒めばタイムパラドックスが起き大変なことになると説得していると、突然時が止まり、向こうから軍服を着た男性がやってきます...
突然南極に現れた軍人
1914年イギリスのイープルは戦争によって瓦礫と化していました。
爆弾でできた大きな穴の中でイギリス軍の大尉と、ドイツ兵が銃を向け合っていました。
お互い言葉が通じず自衛のために撃ち合うしかないという状況になったとき、突然時が止まります。
なぜか大尉だけ時が止まっておらず、周りを見回していると人型のガラスの物体が現れます。
ガラスの物体が振り向いた途端、フラッシュバックし、時間軸エラーという声が聞こえます。大尉が気がづくと、そこは南極で二人のドクターが目の前に立っていたのでした。
ガラスの物体の目的
ガラスの物体は「自分たちは人の死の直前に必要なものを回収して死の瞬間に戻す生の証で、大尉にも同様のことが起きるはずだったが、タイムエラーが起き、別の時代にタイムスリップしてしまったので、元に戻したい。大尉を引き渡せばビルに合わせる」と言います。
大尉は自分がビルの身代わりになると言いますが、ドクターはどちらも助けると言いガラスの物体が乗っている宇宙船から脱出します。
ガラスの物体の正体
二人のドクターは初代ドクターのターディスに乗り、ガラスの物体の正体を調べに行きます。
たどり着いたのはドクターの宿敵ダーレクへの憎悪を持った善良なダーレクのいる場所。
ダーレクの集団意識(巨大データ)を利用してガラス物体の正体を調べると、ガラスの物体はタイムトラベルと最新の記憶抽出技術を持った財団によって作られたもので、人の死の瞬間に現れ記憶だけを抽出し、ガラスのアバターを使って生前の人の記憶を再現することが目的とわかります。もう少し説明が残っていたようでしたが、再び時が止まりガラスの物体が現れます。
ドクターは自分たちのせいでタイムエラーが起きたので、自分たちの手で大尉を元に戻させてほしいと提案します。
元の場所に戻った大尉は...
1914年のイープルに戻ると大尉は「時々家族を訪ねてやって欲しい」とお願いし、元の場所に戻ります。
再び時が動き出し、二人の兵士が銃を向けあっていると、突然、クリスマスキャロルの歌が聞こえ、イギリスとドイツの兵士がそれぞれの言葉で歌い始めます。
戻ったのはクリスマス休戦の日。元の場所に戻る前に大尉が言った「クリスマスに家に戻ると家族に約束したのに...」という言葉をヒントに、ドクターが戻る時間を数時間ずらしたので、二人は撃ち合わずにすみました。
イギリス軍とドイツ軍がそれぞれの場所に戻る頃、二人のドクターもそれぞれの場所に戻り、再生します。
感想
ビルが「どうして故郷を出て旅をしているのか」と質問したときに、初代ドクターは「悪の方が優勢のはずなのにどうして善が勝つのかを知りたかったから」と答えていました。
ドクターの疑問の答えはドクターにあるのに、自分自身は気づいていないというところが滑稽です(ドクターが抜けているだけ?)。
再生を拒んでいる理由を、初代ドクターは「怖れ」だと言いました。
12代目ドクターは
これほど長い人生はこの戦場と同じだ
誰もいない
他の人たちは死んでしまうから
と言います。
初代ドクターは先が見えない不安、12代目は長く生きすぎたことによる孤独で再生を拒んでいたのかなと思いました。
ガラスのアバターになってしまっていたので既に亡くなってしまったのかなと思います。ドクターに最後にさよならを言えたのは良かったけど、本当に良い仲間だったので亡くなってしまったのは悲しい...
悪いものではなさそうでしたが、説明が途中で止まってしまったので、全容が気になります。次のシーズンに引き継がれるのかな...
再生の前に次のドクターに向けて覚えておいて欲しいと語るメッセージが、視聴者にも語りかけられているようで印象的でした。今までのエピソードから選び抜かれた、ドクターの信念が込められたメッセージでした。私は”laugh hard, run fast, be kind”という言葉を時々思い出したいと思いました。
www.radiotimes.com
このブログの記事がよく考察されていてすごいと思いました。
私が今まで見た中で最高のシーズンにだったと思います。
ターディスと離れ離れになった13代目ドクター(ジョディーウィテカー)はどうなるのか、新しいシーズンが配信されるのを楽しみに待ちたいと思います!